花組公演『蒼月抄(そうげつしょう)』公演レポート:平家終焉に刻まれた、永久輝せあの「総大将」としての矜持 🌙✨

公演情報

🌟 はじめに:花組が紡ぐ、平家一門の誇りと哀惜の物語

2026年2月14日、澄み渡る蒼い月が輝くように、宝塚大劇場の幕が上がりました。花組トップスター永久輝せあ率いる新生花組が挑むのは、平安時代末期の動乱を描いたグランド・ラメント『蒼月抄(そうげつしょう)―平家終焉の契り―』、そして情熱のラテン・ショー『EL DESEO(エル・デセーオ)』。

伝統ある日本物と、エネルギッシュなショー。正反対の魅力が詰まった二本立てを、劇場を包む熱気と共にレポートいたします 🌸✨

💠 盛者必衰の一大絵巻。永久輝せあが平知盛に重ねる「トップスターの重責」

平安時代末期、栄華を極めた平家一門が衰退の一途を辿る中、一門の未来を託された総大将・平知盛。永久輝せあは、この知盛という役に、自らが花組を牽引するトップスターとしての姿を色濃く投影していました。

舞台に現れた瞬間から、その立ち姿の美しさに目を奪われます。約2年ぶりの日本物挑戦となる彼女は、一つひとつの所作に込められた意味を深く理解し、重厚な甲冑を纏いながらも、風に舞う花びらのようなしなやかさを失いません ✨

「100年以上続く宝塚という場所を毎日背負っている自分と、平家を背負う知盛には通ずるものがある」と語る彼女。その瞳には、一門の誇りを守り抜こうとする強さと、迫りくる運命を静かに受け入れる覚悟が宿り、観客の心を激しく揺さぶります 👔⚔️

🎤 「凋落」を予言し、共に歩む覚悟。星空美咲が魅せる慈愛に満ちた妻・明子

知盛を支える妻・明子を演じるのは、トップ娘役の星空美咲。彼女は平家の没落を予見しながらも、知盛という一人の男性の志に惚れ込み、運命を共にする道を選びます。

星空の魅力は、その類まれなる表現力。知盛を見つめる慈愛に満ちた眼差しは、単なる夫婦の愛を超え、共に戦う同志のような絆を感じさせます。知盛が苦悩する場面では、寄り添う彼女の歌声が優しく、そして力強く劇場に響き渡り、滅びゆく平家の中に一筋の光を灯していました。

永久輝とのコンビネーションも、お披露目公演を経てさらに深化。二人が壇ノ浦へと向かう覚悟を決めるシーンでは、凛とした美しさが際立ち、胸を打つ感動を呼び起こします 👗💎

👗 一門の誇りと源氏の脅威。聖乃あすか・極美慎、そして侑輝大弥・希波らいとが放つ火花

物語の深みを支えるのは、花組が誇る個性豊かなスターたちです。知盛の弟・重衡を演じた聖乃あすかは、兄を信じながらも、戦場での非情な決断に揺れ動く繊細な心を丁寧な芝居で描き出しました。

そして、昨年8月に星組から組み替えしてきた極美慎は、猛将・平教経として登場。彼女の振り下ろす刀の鋭さには、新しい場所で道を切り拓こうとする彼女自身の情熱が重なっているようで、圧倒的な存在感を放っていました ✨

対する源氏側も負けてはいません。源義経役の希波らいとは、若き戦術家としての鋭い眼差しと余裕の笑みで、平家を追い詰める「恐怖」を見事に体現。さらに、梶原景時を演じる侑輝大弥の冷徹な佇まいが、一門の悲劇性をより一層引き立てます。侑輝の持つシャープな男役美が、源氏の「威厳」として舞台に重厚感を与えていました 🏹🌊

🔥 一転して熱狂のメキシコへ!ラテンショー『EL DESEO』の「欲望」とエネルギー

お芝居の余韻を鮮やかに塗り替えるのが、スパニッシュやタンゴが炸裂するラテン・ショー『EL DESEO』です。ラテン語で「欲望」を意味するタイトルの通り、花組生のエネルギーが爆発するステージとなりました。

小麦色の肌をした永久輝せあが、妖艶なポーズで客席を翻弄。特に中詰めのメキシコ「死者の日」をテーマにした場面は圧巻です!カラフルな衣装に身を包んだ出演者たちが、にぎやかに、そして情熱的に歌い踊る姿は、まさに生命の輝きそのもの 💃🔥

エネルギッシュなダンスナンバーの数々は、新生花組の「熱さ」を象徴しており、フィナーレのパレードまで、客席のボルテージは最高潮のまま駆け抜けました。

✨ まとめ:2026年3月29日のラストデーまで

平家の魂を刻んだ『蒼月抄』、そして「欲望」のままに踊る『EL DESEO』。この二作品を通して、永久輝せあ率いる花組は、さらなる結束力と進化を見せてくれました。

大劇場公演は2026年3月29日まで。平家物語の美学とラテンの熱狂、この対極にある「命の輝き」を、ぜひ劇場で体感してください 🌸✨