🌟 宝塚歌劇団・注目のスター紹介!Vol.1(花組・永久輝せあ)

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【花組】永久輝せあ:華と情熱をまとう、新時代のトップランナー


序章:花組の新時代を告げる光

2024年、宝塚歌劇団花組は、永久輝せあを新トップスターに迎え、新たな歴史のページを開きました。雪組で研鑽を積み、花組への組替えを経てトップスターへと昇りつめたその道のりは、まさに「華と情熱をまとう」という表現がふさわしいものです。

東京都世田谷区出身、愛称「ひとこ」。97期生として首席で宝塚音楽学校に入学した彼女は、早くからそのスター性を開花させました。その舞台姿には、雪組で培われた確かな芝居の技術と、花組のレビューで磨き上げられた華麗なダンスとオーラが見事に融合しています。

本記事では、永久輝せあがどのようにして独自の魅力を確立し、花組のトップスターとして輝くに至ったのか、そのキャリアを深く掘り下げていきます。


Ⅰ. ❄️ 雪組時代:培われた確かな基礎と「技」

永久輝せあのキャリアを語る上で、雪組での8年間は欠かせない基盤となっています。

1. 首席入学と早すぎる新人公演主演

宝塚音楽学校を首席で卒業し、2011年に97期生として入団(入団時成績は6番)。翌2012年に雪組に配属されます。雪組は「芝居の雪組」と呼ばれるほど、技巧と表現力が重視される組です。

彼女の才能はすぐに開花し、入団4年目となる2015年、当時の雪組トップスター・早霧せいな、咲妃みゆトップコンビの大劇場お披露目公演である『ルパン三世』で、早くも新人公演初主演を果たします。これは97期生から初の新人公演主演者誕生という快挙でした。その後も、『私立探偵ケイレブ・ハント』『ひかりふる路』など、計4度にわたって新人公演主演を務め、トップスターの役を演じることで、大役に対する責任感と芝居への真摯な姿勢を徹底的に磨き上げました。

2. 役替わりとバウホール主演で磨かれた表現力

雪組時代、彼女は望海風斗、彩風咲奈といった実力派トップスター・男役の背中を追いながら、多彩な役柄に挑戦しました。

特に2017年の『New Wave!-雪-』では、月城かなと(元月組トップスター)とバウホール公演ダブル主演を務め、若手スターとしての存在感を確立。さらに2019年のバウホール公演『PR×PRince』では単独初主演を飾り、コミカルかつシリアスな役柄を見事に演じ分けました。

この雪組時代に培われた、役柄を深く掘り下げ、感情を細やかに表現する「芝居の技」は、彼女が後に花組で華々しく輝くための重要な土台となりました。


Ⅱ. 🌸 花組への異動:組替えで開花した「華」とトップへの階段

2019年、永久輝せあは雪組から花組へ異動します。この組替えは、彼女のキャリアにおいて最大の転機となりました。

1. VISAガールから花組へ

組替えの直前、彼女は宝塚歌劇団のメインスポンサーである**三井住友カード「VISA」のイメージガール(VISAガール)に就任します。春野寿美礼、音月桂、明日海りおといった歴代のトップスターが務めてきた大役に抜擢されたことは、彼女のスター性に対する劇団内外の大きな期待の表れでした。

そして、宝塚歌劇団の中でも最も伝統を持つ組の一つである花組へ異動することで、彼女の持つ天性の華やかさ、特にダンスとレビューでの輝きが一層開花することになります。

2. 花組での充実したキャリア:新2番手への昇格

花組異動後も、彼女の躍進は止まりません。

  • 2022年、東上公演『冬霞の巴里』で、単独初主演を果たします。この作品で見せた、退廃的で影のある美青年を演じる卓越した表現力は、大きな反響を呼びました。
  • 続く大劇場公演『巡礼の年』より、花組の新3番手に昇格。
  • 2023年には、全国ツアー公演『激情 -ホセとカルメン-』でホセ役として全国ツアー初主演を務めます。この作品で見せた、純粋さゆえに愛に狂い破滅に向かうホセの情熱的かつ人間臭い演技は、観客を強く魅了しました。

この花組での充実した期間を経て、彼女は「雪組の技」「花組の華」という、二つの組の良質なエッセンスを併せ持つ、類い稀なるスターへと成長を遂げました。


Ⅲ. 👑 トップスター就任:新時代の幕開けと期待

2024年5月27日付で、永久輝せあは花組の第11代トップスターに就任。97期生から初のトップスター誕生という快挙を成し遂げました。相手役には、高い実力と愛らしさを持つ星空美咲を迎え、新生花組が始動します。

1. トップお披露目公演に見る個性

トップコンビお披露目公演となったのは、御園座公演『ドン・ジュアン』。稀代のプレイボーイであるドン・ジュアンが、愛と死に直面し葛藤する姿を描いたこの作品で、永久輝せあは「愛」にもがき苦しむ男の深層を、色気と危うさを伴って演じ切りました。

続く2025年のラインナップには、梅田芸術劇場メインホール公演『Goethe(ゲーテ)!』(ドイツの文豪ゲーテの半生を描く)や、宝塚大劇場公演『蒼月抄(そうげつしょう)』(平家終焉の契りを題材とした和物ミュージカル)が発表されており、彼女の知的な役どころから、日本の伝統的な美しさを表現する役どころまで、幅広い表現力と可能性が期待されています。

2. 永久輝せあの「魅力の源泉」

彼女が多くのファンを魅了し続ける最大の要因は、その舞台上での多面性にあります。

  • ダンス: 4歳からバレエを習っていた彼女のダンスは、しなやかで優雅でありながら、レビューでは圧倒的な熱量とキレ味を持ちます。特にショーで見せる、指先まで神経が行き届いた表現は、花組レビューの伝統を継ぐトップスターにふさわしいものです。
  • 佇まいとオーラ: 170cmという恵まれた身長と、凛とした美しさを放つ顔立ち。舞台上でのその立ち姿は、彼女の芸名である「永久に輝く海(Sea)」を連想させる、清らかで強いスターオーラを放っています。

最後に:未来へ羽ばたく花組の光

宝塚の男役の王道を行きながら、常に挑戦と研鑽を積み重ねてきた永久輝せあ。雪組で培った「技術」と、花組で開花させた「華」をもって、彼女は今、新生花組を力強く牽引しています。

この記念すべきトップスターとしての歩みが、今後どのような光景を私たちに見せてくれるのか、ファンサイトとして、その一挙手一投足を熱く追いかけていきましょう。


【宝塚歌劇団・注目のスター紹介!】次回もどうぞご期待ください

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