月組トップスター・鳳月杏の退団発表という激震が走った直後、さらなる大きなニュースが届きました。月組トップ娘役・天紫珠李が、2027年3月28日の東京宝塚劇場公演をもって、鳳月と共に宝塚歌劇団を卒業することが発表されました。
101期生のトップランナーとして、そして男役から娘役への転向という大きな決断を経て頂点に立った彼女。その美しくも険しい道のりと、鳳月杏という大きな存在に寄り添い続けた彼女の功績を、心を込めて振り返ります。
💠 鳳月杏と共に。月組トップコンビが揃って2027年3月に卒業へ
2026年5月18日、鳳月杏と時を同じくして発表された天紫珠李の卒業。プレお披露目公演から、まるでお互いの呼吸を知り尽くしているかのような、安定感と気品に満ちたパフォーマンスを見せてきた「ちなじゅり」コンビ。
多くのファンが予感し、そして願っていた「添い遂げ」という形での卒業発表は、彼女たちの固い絆と、新生月組のひとつの時代を共に作り上げたという深い自負の現れのようにも感じられます。大人の色香漂う鳳月の隣で、時に可憐に、時に凛々しく咲き誇った天紫。二人が選んだ「同時退団」という幕引きは、最高に贅沢で美しい終着点と言えるでしょう。
🎨 「1789」の男役から「娘役」への転向。天紫珠李が乗り越えた葛藤とリスタート
天紫珠李のタカラジェンヌとしての歩みは、非常にドラマチックなものでした。2015年、101期生として次席という輝かしい成績で入団。初舞台は奇しくも月組公演『1789-バスティーユの恋人たち-』。当時は誰もが疑わない、期待の若手「男役」としてのスタートでした。
転機が訪れたのは入団3年目、宇月颯のミュージック・パフォーマンス『MOON SKIP』への出演でした。ある場面で娘役に扮して踊った際、それまでの男役としての自分では経験したことがないような「解放感」に包まれ、心から楽しんでいる自分に気づいたといいます。
しかし、2017年末に下した「娘役転向」という決断は、決して容易なものではありませんでした。男役として培ってきた3年間のキャリアを一度リセットし、手の動き、声の出し方、台詞の喋り方……娘役としての所作を一から学び直す日々。分からないことだらけで葛藤の連続だったことでしょう。そんな彼女を救ったのが、同じく男役出身のトップ娘役・愛希れいかの助言でした。同じく男役出身だからこそ分かる、理想の娘役のあり方についての助言。彼女はそれを胸に、「天紫珠李にしかできない娘役」への道を切り拓いていったのです。
🚀 101期初のトップ娘役誕生。ヒロインの道を駆け抜けた実力と信頼
娘役転向後の活躍は、まさに破竹の勢いでした。2019年『夢現無双』で新人公演初ヒロインを掴むと、続く『チェ・ゲバラ』ではレジェンド・轟悠の相手役に抜擢。元トップスターかつ専科理事という大きな存在を相手に、堂々たるヒロインぶりを見せ、東上初ヒロインを飾りました。
その後も、珠城りょうのバウ主演作『幽霊刑事』や、鳳月杏の東上主演作『ブエノスアイレスの風』『ELPIDIO』など、名だたるスターたちの隣でヒロインの研鑽を積んできました。どんな難役にも、男役出身ならではの「芯の強さ」と、たゆまぬ努力で培った「しなやかさ」を共存させる。その安定感こそが、劇団内外からの厚い信頼に繋がっていました。
そして2024年、入団10年目という節目の年に、101期生から初のトップ娘役が誕生。彼女が歩んできた道は、迷い、悩み、それでも自分を信じて進み続けた「希望の轍」でもあります。
✨ まとめ:2027年3月28日、その日まで。「月組の星」天紫珠李の輝きを見届けたい
サヨナラ公演となる『天穹のアルテミス』『Belle Époque』。鳳月杏という唯一無二の男役の隣で、彼女がどのような「究極の娘役像」を完成させるのか。シャロン・カザティ(琥珀色の雨にぬれて)で見せたような、成熟した大人の愛の物語を、最後にもう一度期待せずにはいられません。
5月19日に行われる退団記者会見。そこで彼女が語る言葉のひとつひとつに、男役・娘役の両面で月組を支えてきた彼女の真摯な想いが込められているはずです。
「ちなじゅり」が揃って大階段を降りるその日まで、まだ時間はあります。私たちはその一分一秒を大切に、月組の誇り高きトップ娘役・天紫珠李の輝きを目に焼き付けましょう。じゅりちゃん、最後の日まであなたらしく、美しく羽ばたいてください!🌸🌙💖
