月組ファンに衝撃が走る、大きな退団発表です。
宝塚歌劇団は2026年10月23日、月組の退団者を発表しました。
すでに退団を発表しているトップスター・鳳月杏、トップ娘役・天紫珠李に加え、新たに退団が明らかになったのは、
・夢奈瑠音
・柊木絢斗
・蘭叶みり
の3名。
計5名が、2027年3月28日の月組東京宝塚劇場公演『天穹のアルテミス』『Belle Époque(ベル エポック)』千秋楽をもって宝塚歌劇団を退団します。
トップコンビの同時退団だけでも月組にとって大きな転換点ですが、そこに長年月組を支えてきた上級生であり副組長を務める夢奈瑠音、確かな存在感を発揮してきた柊木絢斗、そして若手娘役として印象的な活躍を見せてきた蘭叶みりまでが加わることになりました。
これはまさに、現在の月組のひとつの時代が終わり、新しいページをの幕開けを感じさせる発表です。
月組から一挙5名が退団へ…トップコンビだけではなかった
今回発表された退団者は、次の5名です。
鳳月杏 ※すでに発表済み
夢奈瑠音
天紫珠李 ※すでに発表済み
柊木絢斗
蘭叶みり
退団日は、2027年3月28日。東京宝塚劇場で上演される『天穹のアルテミス』『Belle Époque(ベル エポック)』の千秋楽をもって、宝塚歌劇を卒業します。
鳳月杏と天紫珠李については、2026年5月に退団が発表されていました。
そのため、今回ファンにとって大きな驚きとなったのは、夢奈瑠音、柊木絢斗、蘭叶みりの3名も同じ公演で卒業することです。
しかも、3名はそれぞれ立場も学年も異なります。
月組を長年支えてきた上級生。
芝居で作品を引き締める中堅男役。
そして今後の活躍にも期待が寄せられていた若手娘役。
それぞれ異なる世代から退団者が出ることになります。
🌙 2027年3月28日は、月組にとって想像以上に大きな「別れの日」となりそうです。
鳳月杏――20年以上の宝塚人生、その集大成へ
まずは、すでに退団を発表している月組トップスター・鳳月杏。
2006年3月、『NEVER SAY GOODBYE』で初舞台を踏み、月組へ配属。
2014年に花組へ組替えとなり、2019年に月組へ復帰。そして2024年7月、月組トップスターに就任しました。
新人公演時代には『ベルサイユのばら』でアンドレを演じ、その後も『スターダム』で初主演。花組時代を経て月組へ戻ってからは、『出島小宇宙戦争』カゲヤス、『今夜、ロマンス劇場で』俊藤龍之介、『グレート・ギャツビー』トム・ブキャナン、『応天の門』在原業平など、印象深い役を次々と生み出してきました。
そして2024年、『ゴールデン・リバティ』『PHOENIX RISING』で月組トップスターとして大劇場お披露目。
華やかさだけではなく、大人の色気、芝居の深み、人物の背景まで感じさせる表現力――。
長い年月をかけて磨き上げた独自の男役像は、鳳月杏ならではの唯一無二の魅力です。
退団会見では、トップスター就任時から退団時期を考えており、大劇場4作品で卒業することをお披露目公演終了後に決めていたことも明かされています。
2006年の初舞台から約21年。
鳳月杏の宝塚人生は、最後の大劇場公演『天穹のアルテミス』『Belle Époque』でいよいよ集大成を迎えます。🌙✨
天紫珠李――男役から娘役へ、そしてトップ娘役へ
鳳月杏とともに退団するトップ娘役・天紫珠李。
2015年、『1789-バスティーユの恋人たち-』で初舞台を踏み、月組へ配属されました。
天紫珠李の歩みを振り返るうえで欠かせないのが、彼女が男役から娘役へ転向したという経歴です。
娘役への転向後は着実に存在感を高め、『夢現無双』新人公演のお通で新人公演初ヒロイン。
『幽霊刑事』ではバウホール公演初ヒロインを務め、『応天の門』藤原高子、『月の燈影』喜の字、『琥珀色の雨にぬれて』シャロン・カザティなど、幅広い女性像を演じてきました。
2024年7月、鳳月杏の相手役として月組トップ娘役に就任。
『ゴールデン・リバティ』のアナレア、『GUYS AND DOLLS』のサラ・ブラウン、『侍タイムスリッパー』の山本優子、『RYOFU』の雪蓮など、作品ごとに大きく異なるヒロイン像に挑戦しています。
退団会見では、鳳月杏の退団を聞いた際、「ご一緒させていただきたい」という思いから迷わず退団を決意したことを明かしました。
男役としてスタートし、娘役へ転向し、最後にはトップ娘役へ――。
決して一直線ではない道を歩みながらも、自らの立ち位置を着実に築いてきた天紫珠李。
鳳月杏とのトップコンビが、最後にどのような舞台を完成させるのかにも注目が集まっています。
夢奈瑠音――月組を16年以上支えてきた副組長も退団
そして今回、特に大きな驚きをもって受け止められそうなのが、月組副組長・夢奈瑠音の退団です。
夢奈瑠音は2010年4月、『THE SCARLET PIMPERNEL』で初舞台。
長年にわたって月組で活躍してきた男役です。
2026年3月1日からは、月組副組長にも就任。
組長・梨花ますみ、副組長・夢奈瑠音、佳城葵という新体制がスタートしたばかりでした。
舞台では、派手に前へ出るだけではなく、人物の存在によって立ち位置を自在に変化させ、作品世界そのものに厚みを持たせられる稀有な存在。
近年だけを振り返っても、『花の業平』で在原業平の友人・安部清行、『雨にじむ渤海』では執政ムクチョル、そして『RYOFU』では王允を演じました。
さらに2026年9月の『NINE』では、鳳月杏演じるグイードの「ママ」という重要な役を担当。
キャリアを重ねれば重ねるほど、物語を支える役どころで存在感を増してきた男役です。
2010年の初舞台から、退団まで約17年。
月組の舞台を長く見続けてきたファンにとって、「月組に夢奈瑠音がいる安心感」が失われる寂しさを感じる発表ではないでしょうか。
副組長という立場も含め、舞台の上だけでは測ることのできない大きな役割を担っている存在だけに、今回の退団が次代の月組へ与える影響も小さくなさそうです。
柊木絢斗――月組芝居を支えてきた実力派男役も卒業
柊木絢斗は2016年3月、『THE ENTERTAINER!』で初舞台。
身長170cmの男役で、愛称は「みよっしー」「らぎー」。
芝居での確かな存在感を武器に、月組の作品を支えてきました。
公式プロフィールで本人が好きだった役として挙げているのは、『今夜、ロマンス劇場で』の鳩三郎、『G.O.A.T.』での舞台、そして『GUYS AND DOLLS』のハリー・ザ・ホース。
特に『GUYS AND DOLLS』では、ハリー・ザ・ホースという個性の強い役を担当しました。
2026年の『雨にじむ渤海』では将軍ヒョシン。
続く大劇場公演『RYOFU』では劉弁/王蓋を演じ、直近の『稲妻開化譚-イナズマカイカタン-』では藤田東之進を務めています。
スターが輝くためには、その周囲に作品世界を成立させる役者が必要です。
柊木絢斗はまさに、役の大小を問わず、その場面に必要な人物として存在できる男役の一人。
2016年の初舞台から約11年で迎える卒業となります。
夢奈瑠音とともに芝居を支えてきた男役が同時に退団することは、月組の舞台カラーにも少なからず変化をもたらすことになりそうです。
蘭叶みり――まだ研7、若手娘役の退団にも驚き
そして、もう一人。
蘭叶みりの退団も驚きを感じさせる発表です。
蘭叶みりは2020年9月、『WELCOME TO TAKARAZUKA』で初舞台。
大阪府大阪市出身、身長160cmの娘役です。
2020年初舞台の106期生で、2027年3月の退団時点では研究科7年。
まだまだ、これからの活躍を期待していたファンも多いと思われる生徒です。
近年では『琥珀色の雨にぬれて』全国ツアーでテレーズを演じ、『ゴールデン・リバティ』では鳳月杏演じるジェシーの少年時代を担当。
本人も、好きだった役として「少年ジェシー」を挙げています。
また2025年にはバウホール公演『Twinkle Moon』に出演し、2026年9月の『NINE』ではレナータ役を務めました。
娘役としてだけではなく、少年役なども含めて幅広い表現を見せてきた蘭叶みり。
その学年を考えれば、今後さらに役の幅を広げていくことを期待される時期でもありました。
だからこそ、このタイミングでの卒業発表を意外に感じたファンも少なくないでしょう。
トップコンビ+副組長+中堅+若手…あまりにも大きな5人の卒業
今回の発表が衝撃的なのは、「5人」という人数だけではありません。
鳳月杏は月組トップスター。
天紫珠李は月組トップ娘役。
夢奈瑠音は月組副組長であり、2010年から舞台を支えてきた上級生。
柊木絢斗は中堅男役として芝居の厚みを担う存在。
そして蘭叶みりは、今後の活躍も期待される若手娘役です。
つまり、組の頂点から上級生、中堅、若手まで、異なるポジションのスターが同じ日に卒業することになります。
特に鳳月杏と夢奈瑠音は、それぞれ2006年、2010年に初舞台。
長年にわたって培われた男役としての経験値を持つ生徒が一度に月組から抜けることになります。
一方で、退団は新しい時代への入口でもあるでしょう。
トップコンビの交代に加え、副組長を含む上級生の構成にも変化が生じることから、2027年春以降の月組は舞台上の顔ぶれだけでなく、組全体の体制という意味でも新しい局面を迎えることになりそうです。
サヨナラ公演は『天穹のアルテミス』『Belle Époque』
5名の最後の舞台となるのは、月組大劇場公演
『天穹のアルテミス』
『Belle Époque(ベル エポック)』
です。
宝塚大劇場では2026年12月12日から2027年1月24日まで、東京宝塚劇場では2027年2月13日から3月28日まで上演予定。
そして東京宝塚劇場千秋楽となる3月28日、5名がそろって宝塚歌劇団を卒業します。
鳳月杏と天紫珠李にとってはトップコンビの集大成として最後の輝きを見せてくれることでしょう。
夢奈瑠音、柊木絢斗、蘭叶みりにとっても、それぞれが歩んできた宝塚人生の最後の公演となります。
今回の発表を知った今、公演を観劇するファンの目には、一つひとつの場面が様々な意味を持ち、印象的に映ることになりそうです。
🌙 2027年3月28日、月組の大きな時代が動く
トップスターとトップ娘役の退団だけでも、組にとってはひとつの時代の終幕です。
そこへ今回、夢奈瑠音、柊木絢斗、蘭叶みりという重要なスターの退団が発表されました。
長いキャリアを積み重ねてトップスターとなった鳳月杏。
男役から娘役へ転向し、トップ娘役まで駆け上がった天紫珠李。
長年月組一筋で舞台を支え、副組長となった夢奈瑠音。
芝居巧者として、月組の作品に確かな輪郭を与えてきた柊木絢斗。
そして、若手娘役として新たな可能性を見せていた蘭叶みり。
歩んできた道は5人それぞれが全く異なるものです。
だからこそ、これだけ異なる世代・立場の5名が同じ千秋楽で月組を去るという事実には、非常に大きな意味を感じます。
寂しさを簡単な言葉で片付けることはできません。
しかし、まだ最後の舞台は残されています。
2027年3月28日までの一公演、一場面、一瞬一瞬が、5名にとって、そして月組ファンにとって、かけがえのない時間になっていきます🌙
宝塚歌劇のファンとして、それらの場面を大切に心に焼き付けながら、5名のタカラジェンヌに心からのエールを送り続けましょう✨

